Linuxのアプリケーションでも、ほぼWindowsのアプリケーションの代替になるものは見つかります。ただ今まで使い慣れていてどうしても手放せないWindowsアプリケーションもあると思います。そのような場合にはWineをインストールすると動作可能な場合があります。

PlayOnLinuxをインストールする

PlayOnLinuxはWineの環境を簡単に作れるようになっているアプリケーションです。Linux Mintの場合はソフトウェアマネージャーから検索するとインストールできます。他のLinuxでソフトウェアセンターなどで見つからない場合には、Synapticパッケージマネージャからインストールするのが便利です。 playonlinuxを選択すると関連するアプリケーションが一度にインストールされます。

PlayOnLinuxはインストール画面からアプリケーションを選択して、そのままインストールできます。サポートされているアプリケーションはここに(https://www.playonlinux.com/en/supported_apps.html)一覧になっていますので、事前に確認ができます。

Synapticパッケージマネージャでwineで検索してインストール

Symapticパッケージマネージャでインストール後にPlayOnLinuxを起動する場合は、ターミナルから下記のコマンドで実行します。

LC_ALL=C playonlinux

このようにパラメーターを付与して実行しないと、一覧がいつまでも更新されないので仕方がありません。

PlayOnLinuxからInstall a programをクリックする

起動画面からInstall a programをクリックすると、一覧の読み込みがしばらく行われ、インストール可能なアプリケーションがカテゴリーごとに表示されます。

PlayOnLinuxのインストールメニュー

あとはインストールしたいアプリケーションをクリックで選択して「Install」ボタンをクリックすればインストールできます。正しくインストールできれば、インストール後はアイコンがデスクトップに登録されますので、それをクリックして起動できます。ただ起動には少し時間がかかります。

Wineのバージョンも選んでインストールできます。一覧からアプリケーションをインストールしてもうまくいかない場合には、Windows用のインストールプログラムをサイトからダウンロードして、インストールの途中で選択して設定できます。一覧画面下段の「リストにないプログラムをインストールする(Install a non-listed program)」を選択して設定します。

試しに最新のKindle for PC (Windows)をAmazonサイトからダウンロードしてインストールした例を示します。PlayOnLinuxの一覧からでは日本語版の最新版がインストールできません。Wineはこの時点で最新の6.18を選択しています。(2021年11月10日現在)

Kindle for PCのバージョンは1.30.0

フォントは文字化けしたため、PlayOnLinuxの設定のレジストリエディタで[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]の”Tahoma”を”Noto Sans CJK JP”に変更しています。フォントが無ければWinetricksをインストールして追加してください。たとえば以下のようなコマンドをターミナルから入力します。

sudo apt install winetricks
winetricks cjkfonts

フォントのインストールにはしばらく時間がかかります。

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