なぜサイト更新作業のために残業するんだろう

随分昔からサイト運用を担当していて思うのは、なぜサイト更新のために残業しなければならないのだろうという疑問です。もちろんCMSが導入されていることが前提ですが、指定した日時に自動更新できるにも関わらず、今まで対応してきた多くのサイトでサイト運用管理者は、残業してサイトを更新している人がとても多い印象があります。ある面では「生活残業」ということも多いのでしょう。そういう場合は分かってやっているのでストレスは少ないと思います。そうではなくて「何でシステム化されているのに理不尽にサイト更新のために残業させられているのだろう」という場合は一番問題です。なぜそこに追い込まれてしまうのかを客観的に考えてみる必要があります。

そこで、その場で更新しなければならない理由をいくつか考えてみました。

  • そもそもCMSが導入されていない
  • CMSは導入されているが、自動更新のやり方や概念が理解できないか伝えられていない
  • サイトの自動更新に対して漠然とした不安があって使っていない
  • 情報が集まるのが遅く、リアルタイムでないと更新できない
  • ひとつの更新で関連するページが多くあり、自動では設定が難しい
  • セキュリティ上、社外から更新できる仕組みになっていない

他にも理由はあるのかもしれませんが、最初のものはWordPressを導入すれば解決しますし、それ以外もスケジューリングなどや情報共有などを上手く行えば、どれも解決できるレベルの課題だと思います。解決したい方は本当に自動化できないかどうかを、一度考えてみる必要があるでしょう。単純に言えば「機械のために人間が待つっておかしくないですか?」ということです。使いこなしてこその機械ですしシステムです。機械に人間が使われる必要はありません。そこでこの課題に対するアプローチ手順を検討してみました。

  1. 一定期間を取って更新内容と対象ページや作業内容を分類し時間を測る
  2. 共通化できる部分を抽出する
  3. 共通化した部分のテンプレートを作成する
  4. ページを構成するパーツのサイズや準備するテキストファイルのネーミングルールを決める
  5. ページ更新の自動化手順を検討する
  6. サイト更新設定手順のルール化を行う
  7. サイト更新のスケジュール管理を行う

各々細かい説明は行いませんが、毎日サイト運用で残業を余儀なくされている方は、一考の価値はあるかと思います。自由度を自分の方に持ってこれればサイト更新のストレスは、かなり低くできるでしょう。それが働き方改革につながります。

追記: 日時指定の追加更新やページ掲載終了には、Advanced Schedule Postsというプラグインが便利です。

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