旧マシンにLinuxを入れて復活させる際に、高速化する最後の手段はマシンのスペックを上げることです。中でもメモリーを増設することと、HDDをSSDへ換装することは、ほぼ確実に高速化できる場合が多い手法です。あくまで自己責任でのカスタマイズとなりますが、すでにネット上には試みている方が多くいるので、機種で検索すると大抵は近いものが発見できると思います。
メインメモリーを増設する
高速化対策として比較的簡単なのはメモリーの増設です。メモリーはDDR, DDR2, DDR3, DDR4 SDRAMと規格が分かれています。またデスクトップ用とモバイルPC用でもコネクターのサイズや形状、切り欠きの位置などが異なります。規格が合致していないと物理的に挿ささらないので、購入前にはよく調べておく必要があります。
またモバイルPCによっては、「標準/最大 2GB」というように、すでに拡張できない仕様のものもあります。旧マシンの場合には、増設するためのメモリーが一般的な購入では入手困難な場合もあるので、オークションなどで入手する方もいます。増設は2GB以上で多くのLinuxが快適に動作します。
HDDをSSDに換装する
HDD(Hard Disk Drive)からSSD(Solid State Drive)へ換装すると、通常は間違いなく高速化できます。旧マシンの場合は保証期間が確実に過ぎている場合がほとんどですので、心置きなく分解できます。もちろん元に戻せる保証は無いので当然自己責任で行うことになります。コネクターの形状などは、すでに換装されているネットの記事などが参考になります。
どのSSDを購入するかも調査が必要です。モバイルPCの場合は1.8インチか2.5インチのHDDが使われている場合がほとんどです。インターフェースはSATA (Serial ATA)以外にもIDEやZIFというものもあり、それぞれコネクターの形状が違います。本体の仕様をよく調べて確認して購入します。
換装できそうなSSDが見つからない場合は、SDカードやCFカードで代用することも検討できます。IDEからCFカードへ変換するインターフェースアダプターなどを利用すれば、CFカードをSSDの代用として換装できます。さらにSDカードが挿さるCFカードアダプターを購入すれば、安価なSDカードをSSDの代わりに代用も可能です。
この方法はインターフェースアダプターさえ見つかれば、かなり安価で換装できます。SSDを購入する1/2から1/3の価格で実現できます。大容量を選択すればさらに価格差は広がります。ただSSDほどデータの読み書きの頻度に対してSDやCFカードに耐性があるかは分からないので、あくまで他に方法が無いときの代替手段と考えた方が良いでしょう。