軽量Linuxで旧型パソコンを復活させたはいいけど、一体何に使うのかという方もいるのではないでしょうか。そこまでパソコン好きですと、すでに最新機種を手にしているハズですし、今更ということもあるかと思います。ひとつの選択肢として専用機という選択はあると思います。今回はCG専用機という選択としてBlenderを入れてみたいと思います。
CGにはレンダリングという画像を計算して表示するために、膨大な計算処理が必要になります。その間に通常はCPUをフルに使用するので、他の作業にパソコンを使うことはできません。この処理を専用機にしてしまえば、そのままほったらかしておけば良いし、メインのパソコンへの負荷が無くなります。
あれ?動かないなぁ。
ベスト3で選択した、AntiX、Q4OS、Linux Mintのどれもアプリケーションを選択するだけでBlenderはインストールできます。しかし各々メニューからクリックしても何も動作しません。ターミナルからblenderを入力すると下記のエラーが表示されます。
Errror! Unsupported graphics card or driver.
A graphics card and driver with support for OpenGL 3.3 or higher is required.
The program will now close.
Blenderのバージョンを下記のコマンドで確認すると2.83.5と表示されます。
blender -v
最新版は動作しないようです。そこで公式サイトから旧バージョンをダウンロードしました。
Blender公式英語サイト(https://www.blender.org/download/previous-versions/)
ネット上で調べてみると2.79で大きな変更があったようなので、2.80をダウンロードしてみるとやはり動作しませんでした。ですので2.79をダウンロードしたら動作しましたので旧型パソコンではこちらなら動作する場合も多いのではないかと思います。インストール方法はダウンロードしたファイルを圧縮を解凍し、そのままデスクトップへフォルダーごとドラッグ&ドロップすれば完了です。フォルダー内のBlenderという歯車のアイコンをクリックすれば実行できます。ダウンロードし実行できたファイルはblender-2.79a-linux-glibc219-x86_64.tar.bz2です。
日本語化は簡単
日本語化は「File」メニューから「User Preferences>System」を選択して「International Fonts」をクリックします。あとは下記のように選択すればその瞬間日本語表示に変わります。左下の「ユーザー設定の保存」をクリックして保存します。サイトの「Download>Demo Files」からスプラッシュ画面のデータがダウンロードできます。ただレンダリングするためにはメインメモリーが最低8GB以上、できれば16GBは必要です。