前回まででソフトウェアの環境はほぼ揃ったので、次はSSD化をしてみたいと思います。すでに保証期間はとっくの昔に切れているので、自己責任でカスタマイズします。ここからの情報を見てカスタマイズをお試しになる場合は、すべて自己責任にて行ってください。難易度はなかなか高めです。特にフィルムのコネクターの接合方法、サイドカバーの両面テープの役割の回復、サイドカバーのノッチを折らないことなどです。もともと分解を前提とする設計になっていないので、元通りに戻すのはかなり慎重に行わないと難しいと思います。私はここを参考にさせていただきました。

カスタムは楽しい。

ただハードウェアのカスタマイズはなかなか楽しいです。バイクや車のカスタムに大人がハマる理由がよくわかります。最初はSSDそのものを探したのでが、機種が古すぎてすでに対応パーツが売り切れていました。またオークションなどでもそれなりに高額だったので、「SinLoon CFから東芝1.8インチ ハードドライブピン50pin IDEインターフェースアダプター」と「Transcend 800倍速CFカード 64GB TS64GCF800」で代用することにしました。

HDDをCFカードへ換装

バイオUには裏蓋があるので、それを取ると上記のようにCFカードが交換可能にできます。バッテリーをはずすだけで、交換できるので、今後の試行錯誤のためにもとても便利です。CFカードのピンはむき出しのため曲がりやすいです。挿入の際には慎重にゆっくりと行う必要があります。(一度曲がりましたw。)

CFアダプターでさらにSDカードも疑似SSD化

そこでさらに思いつきで「手持ちのSDカードをCFカードTypeIに変換 N/B EXTREME CFアダプター」と「Transcend SDカード 32GB」の組み合わせでSDカードも動作するのかも試してみたくなりました。CFカードよりSDカードは圧倒的に安価なのが魅力です。両カードの書き込みに必要なので「BUFFALO USB2.0 マルチカードリーダー」も購入しました。速度もどのくらい違うのかもベンチマークで確認してみたいと思います。

準備したSDカードとアダプター
SDカードの換装

結果から記載するとすべて問題無くインストールできました。ベンチマークで比較するとCFカードの方が読み込みも書き込みも早いようです。各々容量も正しく認識されているのが分かります。何度か起動に失敗したのは、すべて物理的にアダプターの差し込み位置が間違っていたためでした。直接差し込み部分が見えないため、苦労しました。正しく動作した際にマジックなどでマークしておくと良いでしょう。

CF64GBカードのベンチマーク
SD32GBのベンチマーク

HDDが無くなったので静音性はかなり上がりました。今はファンの音だけです。ただSDカードはアクセス頻度に対してどれだけ耐性があるのか分かりません。しばらく使ってみてまた追記したいと思います。しかし約3,000円で換装できてしまうのは捨てがたい魅力です。追加1,000円で別のOSも入れられるので、日によって別のOSを使うことも可能です。

追記(2021.08.31):速度の違うCFカード「Transcend 1000倍速CFカード 16GB TS16GCF1000」を購入したのでこちらも同様にベンチマークをしてみました。金額的にはこちらの方が高いのですが果たしてどうでしょうか。SDカードの方は速度の速いタイプは10倍の金額だったので、試すのは止めました。

CFカード16GBへ換装
CF16GBカードのベンチマーク

結果は若干速度は速くなったようです。IDEインターフェースなどでボトルネックがあるのかもしれませんが、詳しいことは分かりませんでした。

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