前回はVaio PCG-U101/PにXubuntu 10.10を入れたのですが、さすがに更新できない状態は残念です。Firefoxなども開けるページが限られるし、ネットワークに接続できる機種なら当然アプリケーションは最新で使いたいものです。

多くのCD-Rを焼いて試すのはCD-Rの無駄も増えるので、なんとかUSBメモリーからインストールしたいものだと思いました。ですがバイオUはBIOSでUSBメモリーをブートできるようにする設定がありません。しかしCD-ROMでブートしてUSBにそのブートを引き継げれば、なんとかなるのではないかと思いました。

思いつくものは大抵誰かがすでに作っているはず。

そんなことを考えながらネットを探していたら「USBブートできない機種で擬似的にUSBブートする」という記事を見つけました。ここに書かれているPlop Boot Managerを使うと、まさしく上記のようなことが割と簡単にできます。早速ダウンロードしてCD-Rに焼き、ブート用のUSBメモリーは「Windows 10でUbuntuのインストール用USBメモリを作成」を参考にさせていただいてRufusをインストールして作成しました。選んだLinuxはYouTubeを見ていて「爆速WindowsXP Q4OS 3.13 古いPCにLinuxをインストールしよう」がいい感じなのでこれを選びました。

さてCD-ROMにはPlot Boot Managerを焼いたものを入れ、USBメモリーを挿して起動してみます。メニューが出てUSBは選択するのですが、そのままハングして進まずに固まります。ただここで終わるのはあまりに残念です。なんか解決策が無いかとさらに探していたところ「古いPCでUSB起動」というこちらの記事に神がかった記載がありました。

SETUP>BOOT MANAGER>FORCE USB1.1>MODE 1

これが謎解きの呪文でした。(Shift+uキーで省略化できます)この設定を行うとUSBメモリーからブートされ、Q4OSのインストール画面が表示されました。CD-ROMからの起動の場合は途中でCD-ROMドライブが読めなくなるのですが、今回はUSBメモリーなのでそのようなことはありません。インストールには全体で2時間ぐらいはかかりますが、日本語入力も使え、FIrefoxやBlenderなども、その環境で使える最新をダウンロードして使えます。

もしかして万能じゃない?

この仕組みを使えば、いままでインストールできなかった様々なLinuxがインストールできるはずです。もちろん本体メモリーが512KBしか無いので、そうは言っても限界はあります。またマルチタスクを行うとディスクのスワップが増えて使い物になりません。ひとつのアプリ専用機種です。言ってみればこの18年で軽快にマルチタスクできる環境が実現されてきたのだと思いました。また使いながら飽きたら他のディストリビューションを入れて試してみます。ちなみにHDDは30GBの30%程度を使っています。

追記:ダイソーやセリアで2枚100円で販売されている音楽用と書かれたCD-R 700MBはデータ用としても使用できます。ただインクジェット印刷ができるように、盤面がマット仕上げになっているだけだと思います。続きます。

追記(2021.08.26):「続きます」以降で記載した以外にも様々なLinuxを試してはみましたが、結局このバイオUにはQ4OSが最適ではないかと思います。Debianベースで旧バージョンも含めて更新関連のサポートが手厚いこと、5年間ぐらいのサポートがあるとのことで、18年前の機種に最新OSを入れてサポートが5年など、ある意味夢のまた夢のような話です。Firefoxが少し重かったので、Pale Moonのブラウザーを入れて日本語化対応したらさらにブラウジング環境が快適になりました。

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