Linuxをインストールする場合、まずはどのファイルをダウンロードするかを選択する必要があります。STEP1でご案内した通り、最初は32ビット版か64ビット版かで大きく分かれます。最近は最新版は64ビット版しか用意されていない場合も多く、32ビット版の旧型パソコンにインストールする場合は、過去の32ビット版を見つけるか、他のディストリビューションを改めて選ぶ必要があります。
有線LANを接続する
Linuxをインストールする際は、CD-ROMやUSBメモリーでブートしてインストールを開始する前に、可能な限り有線LANを接続しておく必要があります。これはインストール中に、アプリケーションをネット上からダウンロードしてインストールする設定になっているものが多いからです。無線LANでもインストーラーによっては、接続できる場合もありますが、すべての無線LANに対応できているわけではありません。その点有線LANの方が接続できる確率ははるかに高くなります。
旧型パソコンは有線LANポートが付属しているものが多いことも、有線LANを利用する理由です。もしインストール場所に無線LANの環境しか無い場合には、安価な中継機やイーサネットコンバーターを用意すると良いと思います。そこからパソコンまでを有線LANのケーブルで接続できます。たとえばバッファロー WiFi 無線LAN 中継機 有線LANポート搭載 Wi-Fi5 11ac WEX-733DHPS/Nなどがあります。
Live USBやLive CDで試してみる
Linuxのディストリビューションは最初にLive USBやLive CDによって、そのLinuxがどの程度の動作をするのかを、インストールせずに確認することができます。まずはこの機能を使って、動作確認をしてみます。その後起動画面からインストーラーを起動すれば、そのままインストールができるという場合が多くなっています。入れてみたいものをいくつか揃えて、Live USBやCDで確認してからインストールすると確実です。
また最近のインストーラーでは「日本語」を最初から選択できるものが多くなっているので、可能な限り最初から言語選択を行います。GoogleやMicrosoftのアカウントなど、インストール時に登録できるものの場合は、後からできると思わずに、面倒でもその時点で登録しましょう。特にクラウドストレージを利用している場合には、後から再度その画面を表示させるのが分かりにくい場合も多いからです。
インストール中にハングアップする場合や何らかのエラーが出る場合は、他にもっと軽量なバージョンが用意されていないかを探してみます。PAEのエラーが出る場合は回避方法もありますが、インストール後のOSのパフォーマンスは期待できません。他のディストリビューションを選んだ方が賢明です。ライブCDやライブUSBで起動までできても、インストーラーが起動しない場合は、メモリー不足の可能性があります。このような場合は他のディストリビューションを選択した方が良いでしょう。