Linux Mint 20.2は、2025年までサポートされる長期サポートリリースです。インストールしてすぐに日本語入力が使えますし、日本語サポートもしっかりしています。サポート全般にかなり充実していて、ダウンロードサイトも各国に用意されているのが好印象です。

有線LANもサスペンドで切れても自動で再接続します。またWifiも最初から接続可能なので、ネットワークに関しては何も作業が必要ないのは大きなメリットです。使用感も良く、いきなりベスト3に入る実力のディストリビューションだと感じます。

Mozcでの入力が最初から可能

Linux Mint公式英語サイト

サイトからダウンロードしたファイル名はlinuxmint-20.2-mate-64bit.isoです。実機で試すと各ディストリビューションの良い点と悪い点か明確に分かります。キーボードがうまく認識されず、インストーラーで入力ができないために中断せざるを得ない場合もあります。またインストールしてみると、Wifiなど無線LANの接続が、後から自分で対応しなければならないなど、かなり手間がかかることが分かる場合もあります。少し標準からズレたマシンにインストールすることで、インストーラーの充実度がチェックできます。

その点から考えるとLinux Mintはとても優れたディストリビューションです。インストーラーはいたってスムーズにインストールできます。軽量Linuxという意味ではMATE Editionよりさらに軽量なXfce Editionも用意されています。MATE Editionでも標準のFirefoxブラウザーでYouTube動画もサクサク見られるので何ら問題無しです。

アップデートマネージャーによる更新管理も充実していて、ボタンひとつで最新の状態に保てるようになっています。またソフトウェアマネージャーに揃っているアプリケーションも実用的なものが選ばれていて好印象です。アプリケーションのインストールもし易くて、全般的にUIが洗練されている印象です。

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