前回に引き続き、今回は各Linux OSでアプリケーション環境が一番整っているのはどれなのかを検証するため、様々なジャンルのアプリケーションを試してみたいと思います。最初は検索のためにも現在では欠かせないブラウザーについてです。それぞれのOSでダウンロードされるバージョンに違いがあるのかも同時に検証したいと思います。Chromeはすでに64ビット版しかサポートされていないので、その代わりになるChromiumを最初は選択しました。

ChromiumはFirefoxより軽いなぁ。

起動時間で見ていると明らかにそう感じます。Vistaマシンを復活させるには、なるべく軽いブラウザーを選びたいので「軽い」というのは最大のアドバンテージです。VistaマシンはブラウザーでYoutubeなど動画を見たり、アプリで動画編集をするのには正直非力で向きません。ですのであくまで「キーボード入力に特化したテキストと画像編集装置」としての機能を突き詰めたものにすることを目標にしたいと思います。

  1. 収集:検索で情報を収集する
  2. 整理:収集した情報を分類して整理する
  3. 編集:整理された内容を編集でまとめる

大抵どんな仕事でもアウトプットを出すためにはこのような作業が必要になります。ブラウザーはこの情報収集の部分に一番特化したツールです。

ブラウザーのインストール方法

OSインストール方法Chromiumのバージョン
O4OS 3.14Software Centre>Chromium>Install Application90.0.4430.212
Peppermint 10ソフトウェアの管理>Chromiumで検索92.0.4515.159
Voyager 18.04 LTSソフトウェア>Chromiumで検索92.0.4545.159
各Linux OSでのバージョン

どのディストリビューションでもメニューやアイコンから選択できます。ただ微妙にバージョンが異なっていることは発見でした。Peppermint OSは全般的にしっかりした作りを感じさせます。

検索エンジンの違い

Peppermint OS 10のデフォルト検索エンジン
OSデフォルトの検索エンジン変更方法
O4OS 3.14Google設定>検索エンジン>アドレスバーで使用する検索エンジン
Peppermint 10DuckDuckGo設定>検索エンジン>アドレスバーで使用する検索エンジン
Voyager 18.04 LTSGoogle設定>検索エンジン>アドレスバーで使用する検索エンジン
各Linux OSでの検索エンジン

ブラウザーの設定で検索エンジンを変えるなどということはあまりしません。しかし今回DuckDuckGoなど別の検索結果も知れて正直驚きました。検索結果の違いを見比べると、検索エンジンの変更によって、新たな発見がありえることを実感しました。改めて検索エンジンの検索結果も検証してみたいと感じます。

Kindle本のご案内

連載していた【軽量Linux活用ガイド2021】を中心に加筆、再構成して一冊のKindle本にまとめました。インストールやセットアップなどの手順、各種アプリケーションのインストールと日本語化、軽量Linuxベスト3、SSDの換装などを一度に読みたい方はご利用ください。Kindle Unlimitedなら無料です。書き込みをする場合はA4サイズで読みやすいペーパーバック版(オンデマンド印刷)もあります。