評価はあくまで個人的な体験からのものです。何かのデータが元になっているものではありませんので、参考程度とご理解ください。
スナップシューターとして重要なのは持ち運びの重さです。軽ければ軽いほど良いと言えます。フィルムカメラの中でも、110フィルムを使うカメラは軽量コンパクトです。そこで今回は今までヤフオクなどで私が購入したほぼ¥5,000以下の中古110フィルムカメラの中からベスト3を選んでいます。
スナップシューターとしてフィルムカメラを選択する場合、下記の項目を重視しています。
- 自動露出
- 軽量コンパクト(胸ポケットに収まるサイズ)
- スタイリッシュ
自動露出を重視するのは、取り出して何も考えずにただシャッターを切るだけで撮れる点です。軽量コンパクトはやはり持ち歩いて手軽に撮影できることがスナップシュートし易さだと感じるからです。スタイリッシュさは感覚的なものなので、好みの問題ですが、持ち歩くときに気分が上がるかどうかは重要な要素のひとつです。
2024年ポケット110フィルムカメラ ベスト3(スナップシューター編)
第1位:Rollei A110
選択理由
- 胸ポケットに入れても嵩張らないサイズは唯一無二のデザイン
- 自動露出は優秀でシャッターを切るだけで安定した画像が得られる
- フォーカスはゾーンフォーカスだが設定によりほぼパンフォーカスで撮れる
Rollei A110は動作すればとても良い機種なのですが、1975年と今から約50年前の機種なため、中古で入手しても、なかなか正常に動作する個体に巡り合うのが難しい点が1番の難点です。多いのはシャッターが切れない、フォーカスが固着している、フィルムが巻き取れないなどでそれらが複合している場合もあります。Rollei E110という廉価版とされていた機種もありますが、そちらはさらに玉数が少なく入手が困難です。スライドするとフィルムが巻ける仕組みなのですが、この小ささの筐体に負荷がかかるので、壊れやすいのも納得です。分解してみるとさらに複雑で直すことが難しいのが理解できます。
第2位:PENTAX auto110
選択理由
- レンズがあるので胸ポケットには入らず、脇ポケットに入れて持ち運ぶサイズのため2位に
- パンフォーカス専用のレンズが用意され、他にも様々なレンズやアクセサリーが用意されていて拡張性がある
- 自動露出で多くの場合は問題無い写真が仕上がる
PENTAX auto110は男心をくすぐるような赤い箱に、本格的なシステムが用意された一眼レフ機です。巻き上げ部分が壊れやすい機種とのことですが、私の手持ちの2台は今のところ壊れていません。110フィルムでどこまで本格的に写真が撮れるのかを探求したい人には最適な機種です。
第3位:AGFAMATIC 4000 pocket sensor
選択理由
- 胸ポケットに収まるサイズ
- フラッシュは使い捨てなので、あまり頻繁には使えない
- シャッタースピードは無段階の自動調整なのですが暗所に弱いため3位に
AGFAMATIC 4000 pocket sensorの外観はかなりスタイリッシュでスライドしてコンパクトにできるので、スナップシューター向きの形状です。暗所はフラッシュが無いとほぼ撮影できません。