そのユーザーインターフェースは最悪だ

きっとヤコブ・ニールセンが聞いたらそう言うに違いないと思うような提案がありました。彼の書籍のヤコブ・ニールセンのAlertbox -そのデザイン、間違ってます- (RD Books)を見ても、繰り返し書かれていることですが、PDFはユーザの閲覧の流れを止めてしまうので、そのままサイト掲載してしまうのは、ユーザビリティ的には人には適していないと書いています。別に彼の言うことを丸呑みする必要は無いと思いますが、普通に使っていても指摘していることはもっともで、特に巨大なファイルを不用意に添付しているサイトは、使い勝手に致命的な欠陥があると言って良いでしょう。それでも便利な部分があるのは印刷目的がはっきりしているときで、そのような場合はゲートウェイページを設けることを推奨しています。

PDFファイルを添付するのであれば、専用のページに概要を書き、印刷用としてPDFを添付して容量も書くべきです。サイドナビから直接ウィンドウを立ち上げるようなインターフェースは避けるべきです。これはナビゲーションとしても一貫性を損ないますし、ウィンドウばかりが立ち上がることにもなります。

回避作としてはFlashPaper 2やActiBookなどをうまく使うことです。これらはFlashのインターフェースを使っているので、すべてのページを読むのではなく、最初のページのみを読み込むので、待ち時間を3秒以内にできます。違ったインターフェースが増えてしまうのは厄介ですが、PDFを添付して別ウィンドウで立ち上げるよりは行き止まり感が少なくなります。ただFlashのインターフェースを使うこと自体も気をつけないと同様な使い勝手の悪さを招くので注意がいります。

ActiBookの最新版はSEO対策などもできるようになったので、雑誌などのコンテンツを掲載する場合には、PDFなどより優れていると思います。サイト内でデッドエンドを作らないことには、もっと気を使う必要があるのではないでしょうか。

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