本当のことを言って本当のことを返す人と仕事をする
第17回WebSig会議「広告とWebサイトデザイン-アイデアを実現するクリエイティブ-」に参加しました。久しぶりにクリエイティブ寄りの話でとても参考になりました。電通の高草木氏とカイブツの木谷氏がスピーカーでしたが、様々な事例を取りませてのお話で、どれもとてもライブ感のある内容でした。特に井上雄彦のスラムダンクの『SLAM DUNK ファイナル』イベントの話やヒュンダイの富山の薬売り作戦、コロンビアコーヒーのための滞空時間の長い「バカップ展」などの企画を考える話は、ここではあまり細かくは語れませんが、豊富なアイデアに関心することしきりでした。
細かなところでも、書体を鉛筆でトレースして筆感を出した話や、メッセージをパスのように渡して行く仕組みが、チェーンとしてモラルを作るという話(参加者8万人)、山手線を雑誌にするアイデア、1週間車を交換するという企画、カップをコーヒーのメディアと考え、コンタクトポイントを考えて、楽しい時間を記憶に残る方法と捉えたアプローチ、ジャンプスクエアの「検索しないでください」を行った本来の意図、などなど、示唆に富んだ話がてんこ盛りでした。
「どのように企画を通すのか」との質問に「ポンチ絵で共感して盛り上がった状態を作る→ビジョンの共有」というような回答も印象的でした。最初に書いた「本当のことを言って本当のことを返す人と仕事をする」という言葉も響きました。また育てたり、ときには少し待つことも必要という意見には共感する部分が多かったです。ときどき画面に出てきた118(いいは)Kidsのスクリーンセーバーも和み、帰ってから速攻ダウンロードしました(笑)。こういう企画は定期的に行ってもらえるとすごく刺激になってありがたいというのが、今回の総合的な感想です。