Linuxのアプリケーションでも、ほぼWindowsのアプリケーションの代替になるものは見つかります。ただ今まで使い慣れていてどうしても手放せないWindowsアプリケーションもあると思います。そのような場合にはWineをインストールすると動作可能な場合があります。
PlayOnLinuxをインストールする
PlayOnLinuxはWineの環境を簡単に作れるようになっているアプリケーションです。Linux Mintの場合はソフトウェアマネージャーから検索するとインストールできます。他のLinuxでソフトウェアセンターなどで見つからない場合には、Synapticパッケージマネージャからインストールするのが便利です。 playonlinuxを選択すると関連するアプリケーションが一度にインストールされます。
PlayOnLinuxはインストール画面からアプリケーションを選択して、そのままインストールできます。サポートされているアプリケーションはここに(https://www.playonlinux.com/en/supported_apps.html)一覧になっていますので、事前に確認ができます。
![](https://i0.wp.com/best3.net/wp-content/uploads/2021/10/291741d6131de53cff77377602528ffa.png?resize=800%2C364&ssl=1)
Symapticパッケージマネージャでインストール後にPlayOnLinuxを起動する場合は、ターミナルから下記のコマンドで実行します。
LC_ALL=C playonlinux
このようにパラメーターを付与して実行しないと、一覧がいつまでも更新されないので仕方がありません。
![](https://i0.wp.com/best3.net/wp-content/uploads/2021/10/c3a76662cca7f705263893b852fc0b18.png?resize=800%2C537&ssl=1)
起動画面からInstall a programをクリックすると、一覧の読み込みがしばらく行われ、インストール可能なアプリケーションがカテゴリーごとに表示されます。
![](https://i0.wp.com/best3.net/wp-content/uploads/2021/10/9a24cbf91c6111ffa1374578849bf1bf.png?resize=800%2C580&ssl=1)
あとはインストールしたいアプリケーションをクリックで選択して「Install」ボタンをクリックすればインストールできます。正しくインストールできれば、インストール後はアイコンがデスクトップに登録されますので、それをクリックして起動できます。ただ起動には少し時間がかかります。
Wineのバージョンも選んでインストールできます。一覧からアプリケーションをインストールしてもうまくいかない場合には、Windows用のインストールプログラムをサイトからダウンロードして、インストールの途中で選択して設定できます。一覧画面下段の「リストにないプログラムをインストールする(Install a non-listed program)」を選択して設定します。
試しに最新のKindle for PC (Windows)をAmazonサイトからダウンロードしてインストールした例を示します。PlayOnLinuxの一覧からでは日本語版の最新版がインストールできません。Wineはこの時点で最新の6.18を選択しています。(2021年11月10日現在)
![](https://i0.wp.com/best3.net/wp-content/uploads/2021/11/2021-11-10-08-40-51-2.jpg?resize=800%2C500&ssl=1)
フォントは文字化けしたため、PlayOnLinuxの設定のレジストリエディタで[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]の”Tahoma”を”Noto Sans CJK JP”に変更しています。フォントが無ければWinetricksをインストールして追加してください。たとえば以下のようなコマンドをターミナルから入力します。
sudo apt install winetricks
winetricks cjkfonts
フォントのインストールにはしばらく時間がかかります。