評価はあくまで個人的な体験からのものです。何かのデータが元になっているものではありませんので、参考程度とご理解ください。
スナップシューターとして有名なのはRICOHのGRシリーズですが、中古でもかなりの金額になっています。そこで今回は今までヤフオクなどで私が購入した3万円以下のフィルムコンパクトズームカメラの中からベスト3を選んでいます。ほぼすべて入手したものの撮った写真が確認できたので、これは2025年の正式版です。
スナップシューターとしてフィルムカメラを選択する場合、下記の項目を重視しています。
- ズーム機能
- 軽量コンパクト(胸ポケットに収まるサイズ)
- スタイリッシュ
ズーム機能を重視するのは、単焦点ではなかなか寄っても取り難い月や富士山などもスナップシュートするためです。ズームがあればより多彩な被写体を撮影することができます。軽量コンパクトはやはり持ち歩いて手軽に撮影できることがスナップシュートし易さだと感じるからです。2024年暫定版では脇ポケットまでとしていたのですが、やはりズームでもレンズ側がフラットになるものが使いやすいので胸ポケットに入ることが前提としました。スタイリッシュさは感覚的なものなので、好みの問題ですが、持ち歩くときに気分が上がるかどうかは重要な要素のひとつです。
2025年フィルムコンパクトズームカメラ ベスト3(スナップシューター編)
第1位:Leica C2

選択理由
- 35mm〜70mmまで可能な2倍のズームレンズ搭載
- Leica Vario-Elmarレンズを採用することで高画質を実現している
- フィルムの巻取りがプレワインド方式
Leica C2は2099年までのオートカレンダー機能が搭載されています。一番特徴的なのはフィルムの巻取りがプレワインド方式なことです。フィルムをカメラに装填すると、最初にカメラが全てのフィルムをカセットから巻き取りスプールに自動的に巻き上げます。そのため撮影中に誤って裏蓋を開けてしまった場合でも、未使用のフィルムは既に巻き取られているため、損傷のリスクが最小限に抑えられます。Leica Vario-Elmarレンズでの撮影画像は他とは一線を画す雰囲気のあるものになっています。
第2位:Kyocera T zoom

選択理由
- 28mm-70mmまで可能な2.5倍ズームレンズ搭載
- Carl Zeiss Tessar T*レンズ搭載
- 手動での露出調整は+-1.5が可能
Kyocera T zoomはカールツァイス製のバリオテッサーT*レンズが搭載されており、焦点距離は28mmから70mmのズーム機能を持っています。絞りはf/4.5からf/8まで調整可能で、ズーム比は2.5倍です。このレンズは、特に「空気を写す」と評されるほどの立体感のある描写力を持っています。万年カレンダーを搭載しているため、壊れるまで日付や時間が掲載できます。ズームボタンを押すことで、28mm、40mm、50mm、60mm、70mmの各焦点距離に段階的に切り替えることができます。
第3位:PENTAX ESPIO 24EW

選択理由
- バランスの取れた機能とデザイン(初心者から中級者までをカバーできる特徴を持つ)
- ±3EVの露出補正機能(フィルムコンパクトカメラでは、なかなか他には見当たらない)
- 24mmの広角から105mmまで4.3倍の拡大ができ、さらに30cmまで接写可能
- 1秒〜5分のバルブタイマーによるバルブ撮影が可能
PENTAX ESPIO 24EWは2100年までのオートカレンダー機能が搭載されています。またパノラマ撮影にも対応していて、パノラマ撮影時にも日付が記録できるのは、手持ちの機種ではESPIOシリーズだけです。Amazonで安価に購入可能なリモコンも使えるので、中古であってもリモコンまで入手可能なのは嬉しいです。
他にも絞りきれなかった胸ポケットに入るコンパクトで使いやすいフィルムコンパクトズームカメラの候補を以下に挙げておきます。詳しくはそれぞれのページをご覧ください。
Panasonic C-D2200ZM mini & Zoom

Nikon ZOOM 310 AF

PENTAX ESPIO 105Mi
