LaTeXってMacでも使えたんだっけ?

そんなことを急に思い立って[改訂第5版] LaTeX2e 美文書作成入門という本を購入してLaTeXをインストールしてみました。なんかインストールは膨大なファイル数でざっくり1.5GBぐらいあったような気がします。ただ書かれた通りテストすると、バックスラッシュでエラーが出ます。Macにおけるバックスラッシュ()の入力方法を読んで謎が解けました。Unicodeになってから、円マーク(¥)とバックスラッシュ()が区別されるようになっているため、普通に入力しているのは、円マーク(¥)として認識されてエラーが出ていたのでした。いちいちOptionキーで入力するのは面倒なので、ここにある設定通り、デフォルトをバックスラッシュ()に変更しました。これでエラーは回避できます。

ボクは組版処理システム(文書整形システムやフォーマッターとも呼ぶ)との付き合いは長いです。GMLから考えるとかれこれ30年にもなります。だからマークアップ(タグ)言語への愛着もあり、急に思い出したように使いたくなったのでしょう。いろいろ調べてみると、このショーケースサイトのように、随分バラエティに富んだ使い方もされていて、ちょっとビックリします。さすがに名前からLaTeXと文字組みが必要なだけはあります。こだわりが半端無くマニアック過ぎて笑えます。

一般的に学生が論文を書くには適しているのですが、それ以外にどんな使い方ができるのかを調べてみました。LATEX Webコンパニオン―TEXとHTML/XMLの統合 (アスキーアジソンウェスレイシリーズ)というコンパニオンのシリーズやTEX+PHP+データベースによるPDF自動生成サーバの構築/運用などが参考になりました。

今のところはPostScript言語と同じように、印刷のための中間言語のように使うのが良さそうに思います。html2latexというのもあるようなので、「1ページに収まらない文章や複雑な帳票を整形してPDF化する」目的には使えそうです。Webサービスサイトのエンジンとしても活用できるかもしれません。フォーマットの自由度が高い分、DBからの出力向きだでしょう。この本にはWindows版やUnix版もインストール方法から整理されているのでありがたいです。TeXにはいろいろなバージョンや種類があるので、自分で探してもどれを入れたらいいのか理解するのが大変でした。

[改訂第6版] LaTeX2ε美文書作成入門
LATEX Webコンパニオン―TEXとHTML/XMLの統合 (アスキーアジソンウェスレイシリーズ)
TEX+PHP+データベースによるPDF自動生成サーバの構築/運用

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