バイオUやバイオPにLinuxをインストールして試したいくつかのことをまとめていきたいと思います。目的は過去の愛着のあるXPマシンやVistaマシンを復活させることです。最初はLinuxをインストールするPCのスペック(仕様)の確認です。
- CPUの型番やメインメモリーの容量など
- CPUの32ビット・64ビット版
- CPUが32ビット版の場合のPAE対応・非対応
これらの仕様によって、インストーラーが動かなかったり途中で止まったりしますので、事前の確認は重要です。
CPUの型番やメインメモリーの容量
たとえばバイオUやバイオPは以下の通りです。
プロセッサー | 超低電圧版 モバイル インテル Celeron プロセッサー 600A MHz |
メインメモリー | 512MB(DDR SDRAM) |
液晶表示 | 7.1型 XGA(1024×768ドット) |
ハードディスク | 約30GB(Ultra ATA/100対応) |
プロセッサー | インテル Atom プロセッサー Z540 1.86 GHz |
メインメモリー | 2GB(DDR SDRAM) |
液晶表示 | 8型ウルトラワイド UWXGA (1600×768ドット) |
ハードディスク | 約60GB(Ultra ATA) |
メインメモリーは256MB〜512MB、1GB以下、1GB以上でインストールできるLInuxが変わります。
CPU(プロセッサー)もインテル製かAMD製でインストールできるLinuxが変わります。またハードディスクの容量も軽量Linuxでは15GB程度で十分なものもありますし、フルインストールすると足りないLinuxもあります。
CPUの32ビット・64ビット版
Pentium/Celeron M、2004年以前のPentium 4は32ビット版です。Coreシリーズ以降、2005年の2月以降のPentium 4は64ビット版になります。分からない場合は試しにインストーラーを起動すれば、インストーラーがエラーで伝えてくれるものも多いです。
CPUが32ビット版の場合のPAE対応・非対応
PAEとはPhysical Address Extension(物理アドレス拡張)のことで、インテル社の4GiB(ギビバイト)以上のメモリ空間を扱うための技術です。上記の例ではバイオUは非対応でバイオPは対応しています。CPUごとに違うので分かりにくいですが、これもインストーラーで試せばエラーを出すのと、インテル製であればこちらで確認できます。
インストーラーで強制的にPAE非対応のCPUでも動作させるオプションがあります。ただ大抵の場合そのように強制的にインストールしても動作がもっさりしていたり、インストーラーが途中で止まったりと、あまり期待した結果が得られない場合が多いと感じます。