Linuxの無料のアンチウイルスソフトClamAVは、コマンドラインベースのプログラムなので、それだけですと操作が面倒です。そこでClamtkというGUIを用意したアプリケーションを使うと便利です。このアプリケーションをインストールすると勝手にClamAVもインストールされるので、「ソフトウェアの管理」からはClamtkを検索してインストールします。
![](https://i0.wp.com/best3.net/wp-content/uploads/2021/09/2a5ae0380c00384b5d6a3a21bdd64e6a.png?resize=800%2C384&ssl=1)
メニューの「アプリケーション>アクセサリー>Clamtk」をクリックして起動すると次のような画面になります。
![](https://i0.wp.com/best3.net/wp-content/uploads/2021/09/1010a6ef3493310e626cc0c606c35164.png?resize=800%2C384&ssl=1)
ここでまず「設定」をクリックして「ディレクトリを再帰的にスキャンする」を選択します。これを行わないと、フォルダー内のさらに深いフォルダー内まで継続してスキャンしてくれないためです。
![](https://i0.wp.com/best3.net/wp-content/uploads/2021/09/431298c423b9868442257b687584bf01.png?resize=800%2C384&ssl=1)
ただClamtkは日本語のダブルバイト対応がデフォルトではうまく機能していません。そこで設定ファイルを少し変更する必要があります。
sudo gedit /usr/bin/clamtk
ターミナルを起動して、コマンドラインから上記のコマンドを入力してファイルを編集します。42行目近辺に
setlocale( LC_ALL, '' );
setlocale( LC_TIME, 'C' );
上記の1行目の記載がある次の行に2行目の記載を追加して保存します。上記の設定で「日付/時刻を英語フォーマットで扱う」ことになりそれで回避できるそうです。
またメールに添付のファイルもスキャンする場合はデフォルトではオフになっているので、
sudo gedit /usr/share/perl5/ClamTk/Scan.pm
で192行目近辺のnoの設定をyesにすればOKです。
# Try to avoid scanning emails...
$directive .= ' --scan-mail=yes';
![](https://i0.wp.com/best3.net/wp-content/uploads/2021/09/98c773309ffbbba72ac07635971bb21b.png?resize=800%2C384&ssl=1)
うまく設定できていれば、日本語の入ったファイルをスキャンしても上記のメッセージが表示されると思います。フォルダーからマウスの右ボタンで「ウィルスをスキャンします…」を選択しても、同様にスキャンが開始できます。
Linuxでは公式サイト以外からもダウンロードしたアプリケーションなどをインストールする機会も多いでしょう。そういう場合には、ダウンロードしたファイルをスキャンしてからインストールするようにすると安全性が増します。