本当にそのワイヤーフレーム必要あるの?

以前は膨大なページ数のワイヤーフレームを作ってサイトを作っていた時期がありました。今考えるとあれは紙の無駄以外の何ものでもなかったように思います。もちろんワイヤーフレーム作成はメリットもあります。デザインに引きずられないで、各要素のみをクライアントに確認してもらうためには良いツールです。しかしながら、それは主要ページだけで十分で、何もすべてのページを作る必要はありません。特にリニューアルの場合に、全ページを確認するなどということは、クライアント側も本質的には望んではいなかったように思います。主要ページのワイヤーフレームと、あとはコンテンツ一覧で十分な場合がほとんどでしょう。

現在ではオンラインツールもいろいろと揃っているので、自分のローカルPCでワイヤーフレームを作成している人は少なくなっているのかもしれません。しかし作成スピード重視で考えると、まだまだパワーポイントで作成するメリットもあったりします。特に似たようなものをコピーして作成することが多いワイヤーフレームなどの場合、オンラインツールでは割りとテンプレート化やコピーして修正などの作業がやりにくいことがあります。パワーポイントにPowerMockupというアドインを追加すると、手軽にワイヤーフレームが作成できるようになるので便利です。お試し版があるので、試してから行うといいと思います。

スマホ用なども用意されていて、サンプル画像なども「Download More Shapes…」をクリックして追加ができます。一通りのパーツは揃っているので新規に作る必要があることはまれですが、カスタムとして登録することもできるので、新しく作成したパーツは登録しておくとさらに効率的です。

WordPressを使っている場合は特に、ワイヤーフレームを作成する手間を考えたら、コンテンツをすべて入れてしまった後にクライアントの確認を行う方が良いように思います。もともとビジュアルなデザイン部分はテーマとして分離されているので、テキスト以外の変更はテーマで修正できるからです。WordPressをCMSとして使っている意味もあります。既存のコンテンツをインポート機能で一括してインポートできる方法などを探る方に、時間を使った方が効果的でしょう。

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